LinuxのLinux KernelにおけるNULL ポインタデリファレンスに関する脆弱性
タイトル LinuxのLinux KernelにおけるNULL ポインタデリファレンスに関する脆弱性
概要

Linuxカーネルにおいて、以下の脆弱性が修正されました。net/tcpにおけるTCP_REPAIRを有効にしTCP-AOを使用する際に発生するNULLポインタの解参照です。tcp_ao_finish_connect()関数内で、TCP-AOキーが追加されTCP_REPAIRが有効なソケットに対してconnect()システムコールを行う際にNULLポインタの解参照が発生する可能性がありました。この関数はskbがNULLのまま呼び出され、skbの検証を行わずtcp_hdr(skb)-seqを参照しようとします。修正では解参照前にskbがNULLでないかをチェックする処置を追加しました。コメントは同じフロー内で呼ばれるbpf_skops_established()から引用されており、この関数は解参照前にskbの検証を行っています。以下は問題を再現するサンプルコードの概要です。TCPソケットを作成し、TCP-AOキーを設定してTCP_REPAIRを有効にし、ローカルホストの特定ポートに対してconnect()を呼び出すと、skbがNULLのままtcp_ao_finish_connect()が呼ばれNULLポインタ解参照が発生します。gccでビルドし、unshareコマンドで名前空間を切り離して実行すると、カーネルのNULLポインタ解参照によるBUGが発生しスタックトレースが表示されます。修正によりこの問題は防止されます。

想定される影響 当該ソフトウェアが扱う情報について、外部への漏えいは発生しません。 また、当該ソフトウェアが扱う情報について、書き換えは発生しません。 さらに、当該ソフトウェアが完全に停止する可能性があります。 そして、この脆弱性を悪用した攻撃の影響は、他のソフトウェアには及びません。 
対策

リリース情報、またはパッチ情報が公開されています。参考情報を参照して適切な対策を実施してください。

公表日 2025年10月4日0:00
登録日 2026年1月26日19:37
最終更新日 2026年1月26日19:37
CVSS3.0 : 警告
スコア 5.5
ベクター CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
影響を受けるシステム
Linux
Linux Kernel 6.13 以上 6.16.9 未満
Linux Kernel 6.17
Linux Kernel 6.7 以上 6.12.49 未満
CVE (情報セキュリティ 共通脆弱性識別子)
CWE (共通脆弱性タイプ一覧)
その他
変更履歴
No 変更内容 変更日
1 [2026年01月26日]
  掲載
2026年1月26日19:37